こんにちは。ぐっぴーです。
昨今、LGBTがテーマのドラマが増えたり
議員の方々が選挙の時に公約の中で、LGBTの平等を掲げる方が増えたり
少し前よりも、日本は性的マイノリティの方々に寛容になってきた様な気がしてます。
少し前というのは、体感的には2020年以降くらいからで、本当にここ最近の話です。
勿論、アクティビストの方々はそれよりずっと前から平等を唱え続けて下さっており、頭が上がりません。
LGBTの認知が上がったのは上述のとおりですが
一方でゲイの人たちの生きやすさに変化はあったのでしょうか。
当事者として、私の思うことを綴らせて頂きます。
結論から述べますと、私個人としてはセクシャリティのことで傷つくことは少なくなりました。
それは、元々私が身を置くコミュニティのアライ(仲間・理解者)が多いことも大きな要因ですし
そこまで理解がなかった(あんまり気にしていなかった)人たちも「こういう事を言ったら当事者の人達は傷つくのかなあ」と考えてくれる様になったからだと思います。
しかし、これはあくまでアート界隈の方々の話です。
元々アート界隈の方々は性的マイノリティ当事者とアライの方々が多いのです。
では、そうでない方々はどうでしょう?
SNSには実に様々なかたが発信をされています。
人ってある程度の匿名性が保たれると、こんな事言ってしまうんだ…と怖くなるような投稿も溢れてます。
最近見た投稿でショッキングだったのは
「同性愛者は生命のバクだ」
という言葉。
バグかぁ…私バクってるのかなあ…
と、悲しくなりましたが
これに対して意見するならば
子孫を残す事は生物が生きる上での大きな目的の一つであると思うけど、
その為だけではないでしょう。
人間はとっても文化的な生き物で
幸せを感じるために芸術を楽しみ、人と触れ合う。
“愛し合う”ことも、子孫を残す事が全ての理由ではないと私は思います。
私は専門家ではないので科学的な知見を記すことは出来ませんが、
子孫を残せないからと言ってバグと決めつけるのは如何なものでしょうか。
・LGBTは生産性がない
・道徳的に認められない
・子供が少ない人は反省しましょう
全て国会議員の方々が公言された言葉です。
ショックを通り越して呆れてしまう。
これが、国のトップに立つ方々の言葉だなんて。
自分が発することばの影響力を理解していないのか
理解していて、そんな言葉を言えるのなら
大問題ですよね。
G7で同性婚が認められないのは日本だけ。
それって世界的に見てとっても恥ずかしいことだと思います。
これだから日本は
と、諸外国に思われても
無理ないですよね。
本記事はワタシノコトの稽古をする中で
自分のセクシャリティを見つめ直すと共に
社会のLGBTQへの関心度が変わってきた事を当事者として感じたため
執筆させていただきました。
直接的な暴言を吐かれずとも、まだまだ生きづらさを感じる事には変わりはないです。
全てがいきなり、いい方向には変わらないと思うけど
少しづつでもいいから
人と人が尊重し合い
誰に対しても生きやすい社会になっていく事を願ってます。
樋口祥久