カミングアウト

どうも、フェミニンことぐっぴーです。

中井智彦さんの舞台、ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカルが東京帝国劇場で始まりましたね。

去年の初演でのレビューはぐっぴーのブログにありますので、ぜひ。

ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカルをはじめ、世界各地で様々なミュージカルでセクシャリティに作品の重きを置くものが増えきてますよね。

ワタシノコトも、そのうちの一つです。

本作は中井智彦さんが私に何度もヒアリングを重ねていただき、私達の実体験をもとに作られた作品です。

もちろんお芝居なので脚色されているところはあるのですが、作品の中で語られるカミングアウトは事実です。

舞台俳優、樋口祥久のカミングアウト

去年の再演時に少しバズったショート動画

日本の芸能界において自分の性的指向を公にすることはまだまだハードルが高いです。

私自身、私生活や職場で自分の性的指向を隠してはいないのですが

公に自分がゲイだと言うこと

は、やっぱり気が引けました。

日本では、ゲイであることによって暴力事件に巻き込まれることってあまりないのですが

本作で語っているように、

マイノリティに対して見えない差別がすごく多い

です。

これは当事者じゃないとわからないことかもしれないのですが、

ベースとして小馬鹿にされても仕方がない、と言う思考が、僕の中にはあるみたいです。

小馬鹿にされても、ブラックジョークとして自分のセクシャリティを取り上げられる

お腹の底がグッと締め付けらる感覚を覚えるんです。

でも、仕方ないって思うしかない。

そうやって沢山傷ついてきたけど、近年ではわかってくる友達や

同じくセクシャルマイノリティの友達もいるので話を聞いてもらい

自分の心を癒してもらってます。

お前が言うことではない

問題なのは、表題の通り舞台俳優としてのカミングアウトです。

以前、大変お世話になっていた仕事関係の人に

カミングアウトはするな。仕事の幅が狭まる。

セクシャリティについての異論を唱えるのは、あなたじゃなくていい。
他の人がしてくる。

と言われたことがあります。

その人は私を思って言ってくれたというのはわかってはいるんですけど

なんかモヤモヤする。。

中井さんは私の事を人としても舞台人としてもすごく肯定してくれて

樋口にしかできない役があるんだから、そのままで居なさい。

言ってくれたんです。

その一言が私にとってとても大きかった。

だから、ワタシノコトの制作時も丸裸になれたし

上記のようなショート動画も制作することができました。

多分、これまでと同じように

ゲイであることを受け入れてくれない人もいるけど

暖かく迎えてくれる人も沢山いる

こんな人がいるんだ〜自分が与えた影響

上記のショート動画が自分が思ったよりも伸びたのは、まだまだ俳優がカムアウトすることが一般的ではないからだと思います。

最近新しく知り合った仲間は、私に会う前から私の事を知ってくれていたようで

ショート動画を見てくれていたからだそうです。

こんな人がいるんだ、こんなに自分に素直になっていいんだ。

そうやって思ってくれたそうで、すごく嬉しかった。

セクシャリティにおいて自分が人に影響を与えるってことって、すごいことだと思うんです。

伝えたい想いと感謝

私の上げる声は小さくて、どれだけの人に届くかはわからない。

けど、セクシャリティにおいて辛い思いをした人たちにどうか届いてほしい。

その思いを持ったのは、あなただけじゃない。

いつかきっと、自由になれる。

わかってくれる人に会えるよ。

私は、中井さんをはじめとしたワタシノコトのクリエイティブチームがいるから

今まで声に出せなかったことを少しづつ、自分の言葉にして、表現できるようになりました。

感謝の思いでいっぱいです。

マイノリティーのことで悩んでいる方が

いつかこのブログに出会って

勇気づけられる日が来ますように。


ぐっぴーがメインパーソナリティを務めるPodcast番組【ゆえさんとぐっぴーのテーネーな暮らし】にて
中井智彦さんをゲストとしてお呼びして対談させていただきました。
中井さんの歌われる劇中歌『尊き世界』もお聞きいただけます。

樋口祥久
フェミニン

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